きものひろば式 How to きもの
帯の種類って?(女性)

着物用の帯の種類はどんなものがあるの?
大きく分けて8種類があります。そして素材の違いもあるのでTPOにより迷ってしまう方もお見えになると思います。
では実際の使用例を交えてどんな帯がどんな場面と着物に合わせて使えるのか?さらにその帯の特徴などの説明をします。
とりあえず言っておきますが、以下の説明は【当店がお勧めする当店独自の考え方】なので地方によっては解釈が違う場合もありますので、ご注意くださいませ。


そうは言ってもわかりにくいので(笑)

TPO別、帯の合わせ方(参考)


帯の楽しみ方
合わせる物/TPO 結婚式など第一・第二礼装 お茶会などお習い事 普段着
着物 黒色留袖・訪問着・附下げ一つ紋色無地 色無地・附下げ・小紋 小紋・紬・洗える着物
袋帯(金や銀系など) 袋帯・九寸名古屋・染名古屋 八寸名古屋・半幅帯

*素材や柄行きなどで上記の通りというわけではございません。詳しくは下記詳細ページを参考してください。





袋帯(ふくろおび)

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主に礼装用として使用されるのが、この「袋帯」です。二重太鼓(にじゅうたいこ)の帯とも言われています。
名前の通り、表生地と裏生地とを袋のように縫い合わせて仕立ててあります。
名古屋帯のお太鼓が一重に対して、袋帯は二重にして締めます。
幅が31cm以上・長さが4m20cm以上あることで、名古屋帯との区別ができます。
主に振袖・留袖・訪問着などに利用しますが、最近ではお茶会の小紋や色無地などにも使えるおとなしい柄の袋帯も出てきています。
また、化繊(ポリエステル)の袋帯も出回って来ていて、カジュアルな装いにも袋帯の長さを利用した代わり結びを楽しむ方も見えるようです。

特徴やアドバイス
礼装用袋帯(代表的な西陣織) 西陣織袋帯のアップ
唐織り錦 袋帯 唐織りのアップ
刺繍のように見えます。

袋帯には上記の写真のようにさまざまな種類・柄があります。
有名な織り方に「西陣織」「唐織り」「佐賀錦」などです。金糸や銀糸を多く用いている豪華な袋帯は特に結婚式などの礼装用として喜ばれます。
対して、画像のような唐織りは訪問着や附下げ・色無地といった、準礼装の着物などに上品に合わせられる帯です。
もちろん、帯の「格」は同格なので逆の組み合わせも可能です。着用シーンに合わせた選び方がおしゃれかと思います。
帯の柄の付け方には六通柄・ポイント柄・全通柄と

最近では、しゃれ袋帯といって、紬の生地や染めの袋帯などが出てきて、小紋や紬などに合わせて変わり結びを楽しめる物も出てきています。

季節としては、夏は紗や絽の袋帯があります。

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九寸名古屋帯(きゅうすんなごやおび)・染名古屋帯(そめなごやおび)

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名前が九寸と書いてあるので、幅が九寸(約34cm)ある帯と間違えそうですが、実際のお仕立て上がりは八寸(約30cm)。
反物の状態が九寸あり、それの端をかがり、帯心を入れてお仕立てをします。また胴周りと手先になる部分は半分(四寸)に織って仕立ててある場合が多いです。
八寸名古屋帯との違いですが、慣れないうちは半分に折ってある部分が長い物が九寸。半分に折ってない、または折ってってある部分が少しの物が八寸と覚えても良いと思います。
長さはともに3m80cmほどです。
帯姿は一重太鼓になり、袋帯より割と締めやすいので一番親しまれている帯と言えます。
袋帯が礼装帯の代表なら、名古屋帯は普段着帯の代表と言っても過言ではないと思います。

特徴やアドバイス

九寸名古屋帯 染名古屋帯

素材は、袋帯と同じくさまざまな織りや縮緬生地など多種多様に渡ります。
九寸名古屋帯や染名古屋帯は主にお茶会やお花会、観劇・ちょっとのお出かけ着のお供になります。
染名古屋帯の多くは縮緬地もしくは塩瀬の生地に手描きやプリントを施したものが多く、単衣の季節に特に喜ばれます。。

着物を楽しまれる方には必ず1本は欲しい帯の一つです。

夏は袋帯と同じく、紗や絽の名古屋帯がございます。

ご予算は仕立て付きで約¥18,000〜

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八寸名古屋帯(はっすんなごやおび)

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その名の通り、八寸(約30cm)幅の帯。
九寸名古屋帯と違い、帯芯を入れないで仕立てるため、大抵、地厚で張りがある生地を使用しています。
反物の状態から端をかがるだけで出来るため、お太鼓の部分以外は折らずにお仕立てすることがあります。

特徴やアドバイス

綴れ織り八寸名古屋帯 博多織八寸名古屋帯

素材は張りのある綴れ織りや博多織などしっかりとした素材がよく使われます。
柄も一番自由な感覚で目を楽しませてくれる帯です。
締めやすく使えば使うほど味が出る商品が多いので普段着の着物には是非1本必要だと思います。

夏の素材は、羅や紗で麻素材が多いのも特徴です。

ご予算はお仕立て付きで約¥10,000〜

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半巾帯(はんはばおび)

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ゆかたの帯と言ったらこの半幅帯のことです。普通の帯の半分の幅(八寸の半分)で作られたことからその名があります。
別名で四寸帯とも言われる方もいますが、現在では身長が高くなったり、半巾帯にも帯締めをするなどから、ほとんどの帯が四寸三分〜四寸五分(17cm)ほどあります。

特徴やアドバイス

博多織半巾帯

半巾帯=普段着の代表的な帯。と言っても過言ではありません。
また、着付け教室などでも一番初めに習う帯結びがこの「半巾帯」だと思います。
素材は絹・麻・ポリエステルなどで、ゆかたの帯などはほとんどがポリエステル製が多くしかも袋タイプも出ていることから、夏と冬の季節感がなくなってきた商品です。
半巾帯には単衣の夏物と袋式の冬物がありますが、今ではリバーシブルを楽しむ事から袋式が主流です。
とにかく、着物を普段に楽しみたい!と仰る方には是非おすすめする帯です。

予算的にもお値打ちで¥1,800〜

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角帯(かくおび)

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男物の帯。 今では「兵児帯」がほとんど売られていないことから、男性ではこの角帯1種類しか無いです。
この1種類で普段から礼装までカバーするので、さまざまな素材・色・織り方があります。

特徴やアドバイス

博多織の角帯


男性用の角帯は素材によって用途を変える場合が多いです。
例えば、綿やポリエステルなら普段着に。絹だったらオールマイティーですが礼装にも使えます。
角帯も女性の半巾帯と同じく昔より幅が太くなって来ています。昔の規格が二寸五分(約9.5cm)今では二寸八分(約11cm)になっています。
男性用の角帯は博多織が有名で、締めやすく緩みにくい事で昔から人気があり店長の私も愛用しています。

お値段はポリで¥2,000〜 絹で¥6,000〜

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